Tuesday, August 30, 2011

Japanisches Buchdesign der Gegenwart(Contemporary Japanese Book Design)




2011.9.9 -11.19
Japanisches Buchdesign der Gegenwart(Contemporary Japanese Book Design)

Japanisches Kulturinstitut(The Japan Foundation)
Universitätsstraße 98
50674 Köln
Tel: 0221/ 940 55 80
Fax: 0221/ 940 55 89
www.jki.de

日独友好150周年を記念して、日本の過去20年のブックデザインを紹介する展覧会がドイツのケルンで開催されます。デザインを担当した多摩美術大学図書館利用のてびきが選出されて展示されます。是非ご高覧下さい。

今年の春にライプツィヒのMuseum für Druckkunst Leipzigで開催された展示の巡回展となります。

Monday, August 29, 2011

活版レシピ「はじめての鋳造」おさらい

























参加者の皆様、暑いなか遠方までお越し頂きありがとうございました。

金属活字がどのように作られ、どのような手順を踏んで印刷に使われるのか?印刷後の活字はいったいどうなるのか?普段かいま見ることのない裏側を実習と解説を織り交ぜながらの真夏のツアーはいかがだったでしょうか?

金属活字は印刷に使用後、再度溶かされて新しい活字を鋳込み直します。金属活字は常にリサイクルされ、新陳代謝を繰り返し続けることで美しい印刷をキープしています。しかし、このことはあまり一般には知られていません。

参加者の皆さんにはひとりづつ活字の鋳造を体験して頂くことが今回最大のミッションでした。何故なら普段活字ケースにしまわれている冷たい金属の活字は、出来立ての瞬間だけほんのり温かいからです。これは必ず全員にご自身の手で触れて頂きたかったのです。

活字は生まれた時に温かく、拾う時に人の手によって温め直され、組版する時にまた人の手によって温め直され、印刷する時には版を直接触りながら温め直されます。そうしてようやく印刷物が生まれます。

活版印刷の独特のぬくもりが近年見直されていますが、その魅力は目に見える圧や刷り味のことではなく、印刷物をいくら眺めても決して見つけられない「隠された温度」を見るものに感じさせるからではないでしょうか?




















tempとはtemperature(温度・体温)の略。temp pressは、活版印刷に隠された体温を現代に映しとるプロジェクトです。わたしがtemp pressというプロジェクトをはじめて数年経ちますが、皆さんに直接お伝えする機会を持つことが出来たことは私にとってもこの上ない喜びでした。

















また、3月の震災で多くの活字が棚から落ち床に散らばった状態から、活字鋳造を一からやり直しようやく立て直ってきたところですので、印刷所のスタッフにとっても大きな励みとなりましたことを皆様に感謝いたします。

Sunday, August 14, 2011

活版レシピ「はじめての鋳造」

















































もの言わぬひんやりした金属活字は、約320度の熱と音の中から生まれてきます。生まれたての活字には確かな温度があります。それはほんのり人肌に温い。人の手によって活字が拾われたり、組まれたりする工程の中で再度温め直され、幾重にも人の温度が伝わって印刷物が生まれます。それゆえに活版印刷は今なお人の心を捉えて離さない独特の魅力があるのではないでしょうか?

現在も活字鋳造から印刷まで一貫して行なっている活版印刷会社さんのご協力の元に、母型から活字を鋳造するという外部の人には滅多に公開することのない体験と工程を見学することで活版印刷に隠された「温もりのレシピ」を皆様にお伝えする会になったらと思っております。この機会に是非ご参加下さい。



活版レシピ「はじめての鋳造」

日時/2011年8月27日(土)14時〜(2時間程度)
場所/内外文字印刷株式会社
東京都板橋区清水町60-13
最寄り駅(都営三田線・板橋本町駅)より徒歩10分
案内/澤辺由記子(temp press)
参加費/3000円
定員/10名

【内容】
お好きな文字を一文字選び、活字母型を使い職人さんの指導のもと活字鋳造機でひとりづつご自身の手で鋳造体験をいたします。鋳造(活字を作る)、文選(活字を拾う)、植字(活字を組む)印刷現場をご案内しながら普段垣間みる事のない活版印刷のレシピを体験見学するツアーです。昔ながらの方法で作られた罫線を組んだ組版を使って、ご自身の名入りオリジナル原稿用紙を作るワークショップ付きです。(ご自身で鋳造した活字は少量お持ち帰り頂けます。)

【持ち物】
エプロン
(※印刷所内は油やインクの出ている箇所があり、不意に汚れることがございます。汚れても構わない服装でお越し下さい。)

【ご予約方法】

定員に達しましたのでご予約を締め切らせて頂きました。

info@temppress.jpまで下記情報をお書き添えの上メールにてご予約下さい。


1. お名前(参加希望者全員の漢字のフルネーム)
2. 人数
3. 当日連絡可能なお電話番号
4. PCメールアドレス


追ってこちらから詳細をメールにてご連絡いたします。


澤辺由記子(temp press)

凸版印刷・印刷博物館の印刷工房にて活版印刷のワークショップ、アーカイブの仕事に携わり、技術の保存と伝承のために数多くの活版職人から直接指導を受け、その技術と歴史を学ぶ。その後グラフィックデザイン事務所を経て、タイポグラフィーにまつわるプロダクトブランドであり、活版印刷のアーカイブプロジェクトであるtemp pressをはじめる。

http://temppress.jp/about.html