Monday, January 18, 2010

「かたい印刷からはいれ」



オフセット印刷がすっかり発達して、およそのことはそれで消化されてしまう。印刷自体が電波媒体に押され気味である中で、印刷の中でも凸版はオフセットの進出で息苦しい。それを知りながら、鹿爪らしく、なお凸版から説こうなどというのは、いわば前時代的であるかもしれぬ。しかしそこに印刷デザインについての、何かを汲んでいただくことができたとするならば、その人はぼくのあたらしい友達なのである。

小池光三「デザイン製版」1968年より

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