Thursday, March 20, 2008

Claude Garamond @ヴァリエテ本六




本郷通りを挟んで東大の向かいに「ヴァリエテ本六」はある。
昭和初頭に建てられた古書店の佇まいを生かした小さなギャラリーです。

不思議なことに入り口が二つある。
左のドアには以前の書店名「慶応書房」。
右のドアには「ヴァリエテ本六」とある。

入り口は45°に角度がついていて、それがまるで古い木製の三面鏡を思わせる。右へ左へ視線を動かし鏡に映り込む自分を確認するけど、結局左右同時に見ることが出来ないことに気が付いて諦めた気持ちになるそれに似ている。左右の扉のどちらかを選ぶというより、どちらかを諦める気がして何だか不思議な気分にさせられる入り口なのだ。





中央には三角にせり出した素敵なショーウィンドウがある。今回の展示の主役であるClaude Garamondのポートレイトを飾ってみた。16世紀のフランス・パリから21世紀の日本・本郷六丁目へやってきたClaude Garamond、それだけでもう十分可笑しい。この2週間多くの人が彼と目が合ったのならいいなと思う。

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