Thursday, January 13, 2011
Joanna and Granjon
これはわたしのストールです。プリントされた文字は「Joanna」。
ある日、わたしが巻いたこのストールを見て、まったく同じものを所望した人がいます。わたしは最初お断りしようと思いました。しかし、あることに少し興味を引かれたために注文を受けることにしました。何故ならその人が書体は「Granjon」で作って欲しいと指定したからです。
「Joanna」はEric Gillが愛娘のJoanから名前をつけた書体です。彼はこの文字を自分の印刷工房でプライベートに使うためにデザインしたのですが、そのインスピレーションを「Granjon」から得たと言われています。
書体というのは何かをベースに改良を加えて新しい書体が出来上がるといった風に、まるで血のつながった肉親のような書体が存在します。わたしはこの機会にそのことを探ってみようと思ったのです。
残念ながらその謎はその時はっきりとは解けませんでした。わたしは今もくたくたになるまでこのストールを巻いていますが、ぼんやりと新しい光明が見えたように思います。それは少し先の新しいインスピレーションなのですが、その時まで答えを少し保留しようと思います。
ラベル:
illuminating letters
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