Saturday, August 08, 2009
恵文社一乗寺店フェアおさらい
京都で初めて、temp pressのすべての商品をお手に取っていただけるフェアを恵文社一乗寺店で開催しました。
初めての試みとしてtemp press apparelという服飾部をはじめました。昨年2月に発表した「CHANSON DE CLAUDE GARAMOND」から楽譜を印刷したTシャツ、昨年7月に発表した「Illuminating letters-Garamondの場合」からGaramondを切り抜きながら書体について思考した様子をデザインしたTシャツを製作しました。
GREAT TYPE DESIGNERS SERIESは、書体ごとに私が感じた覚書がパネルで読める様になっています。タイプカードに書かれている書体史における各書体の一般的な評価と、実際デザインに使ってみて各書体に感じることはまた別のものなので、私個人が感じている書体に対しての感覚をお伝えしたいと思いました。
Typographyの日本語訳は「活版印刷術」です。あらゆる活版印刷の工程すべてを指します。何かとても難しい様に感じますが、Typographyに私が敢えてルビをふるとすれば、「じつよう(実用)」としたいと思います。使ってみて、それをどう感じたのかをたくさん積み重ねるだけです。
大切な誰かにプレゼントを選ぶ時、色々なことを思いめぐらせるはずです。それとまったく同じです。Typographyは文字を使って相手に伝えたいメッセージをどう伝えたらいいかを真剣に考えるという技術です。ここでポイントになるのは相手を思いやるというイマジネーションです。どう思いやるかは、どう書体を選ぶのかと同じことなのです。この書体カードを贈りたいなと思う相手が思い浮かんだとしましょう、それは逆に考えれば書体をチョイスするということなのです。どうしてその人に贈りたいなって思ったのでしょう?そのことを深く考えるのがTypographyなのです。
GREAT TYPE DESIGNERS SERIESは買い物をしながら書体チョイスを学べるとても面白い商品なのです。
ラベル:
exhibitions
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