Saturday, August 08, 2009
地獄の季節/ギャラリーアンフェールの場合
–Quel siècle à mains!– Je n' aurai jamais ma main.
Arthur Rimbaud, Une saison en enfer «Mauvais sang»
何という手の世紀だろう!俺は決して手を使うまい。
アチュール・ランボー 地獄の季節「悪い血」より
初春のご挨拶を覚えていらっしゃいますか?お手元の赤いカードをひっぱり出してテキストを照らし合わせてみて下さい。
初春の謎は「誤植」です。皆さんには大変申し訳ないと思いながらわざと誤植のカードをお送りしました。京都のGallery enfer(地獄)でUne saison en enfer(地獄の季節)の答え合わせが出来る。これが今回のフェアの秘密の展示でした。
この企画はギャラリーアンフェールの七里さんのご協力あって実現しました。フェア右横のキャビネット内のコーディネートは彼女の手によるものです。指輪をした女性の手のオブジェと共にクラシカルなキャビネットの中に飾られた真っ赤なカードは、ヴェルレーヌとの放蕩三昧中「マドモワゼル・ランボー」と周囲に陰口を叩かれた時期に書かれたランボーの傑作「地獄の季節」を見事に体現していました。
随分と手の込んだいたずらですが「悪い血」のせいでしょう。
2009年のtemp pressは「悪い血」が騒ぐそういう一年にするつもりです。
ラベル:
exhibitions
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