Saturday, January 12, 2013
temp press 2013年度年賀状おさらい
これは明治の文豪・夏目漱石(本名/金之助)の年賀状です。
最上級の新年のご挨拶が直接相手に会うことだとしたら、年賀状はそれが叶わぬ相手へのご挨拶代わりとなるものです。まるで名刺がポストに届いたようなこの年賀状は、ご挨拶周りと年賀状のちょうど間くらいの案配が何とも絶妙です。そもそも名刺の誕生は、訪問先が留守だった際に、扉に名前を書いた紙を差し入れて到来を告げたことが始まりです。「名前を刺す」で名刺なのです。本日はあなたにお会いすることが叶いませんでしたので、メッセージを残して帰宅しましたというストーリーの年賀状なのです。
今年のtemp pressの年賀状は、夏目漱石の年賀状を現代に復刻してみようという試みでした。
和紙はかつて加賀藩の御用紙漉場として栄えた、金沢の二俣町の二俣和紙を使用しました。現在では二俣和紙は漉いている人がほとんどいなくなってしまっています。一年に一度夏の時期にだけ漉かれる貴重な和紙をこのために譲って頂きました。
夏より少しづつ進めた年賀状。届いた皆様いかがでしたか?皆様にとって良き一年でありますようお祈り申し上げます。
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